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...
君がいた風
Chapter 3: The twin worlds

目を開けた。
真っ暗だった。
何も見えない・・・自分が何処にいるかも分からない。
声・・・声が聞こえる・・・
誰だか分からない、誰だか知りたくない・・・
体が重くなってきた。もう指すら動かしたくない。
死ってこんな感じなのか?あの白猫のポータルをくぐらなかったら死んでもないだろう。

あの白猫め・・・見たら殴ってやる。

光が見える・・・
誰だろう?
女の人・・・手を差し出してる・・・
俺はゆっくり俺の手を女に差し出した。
ピカッと光が放ち、気がついたら俺は女の人と一緒に草原で座ってた。
寝たふりをして女の人をじっくり観察した。
薄き色くて長い、ストレートヘア。白鳥より白い肌。そして白い服。全体をタオル覆ったみたいだった。天使を見てるような気分だ。女の人は俺を起こし、優しくしゃべり始めた。
「今は寝ている場合じゃないんです。急いでおじい様の所へ行かないといけませんよ。」
俺は急にカッっとなった。
「何でいきなりお前の爺さんの所へ行かなくちゃならないんだよ?そしてお前は誰なんだ!」
女の人は頭を振り、俺の肩をそっと触った。
「私はあの白猫ですよ。地球にいると猫に変身し、声のトーンも変わるんです。私のおじい様は村一番で何でも知っているんですよ。ここは何処かは歩きながら話します。では、急いでください。」
俺は黙って女の人をついていった。

女の人の名前はレナだそうだ。
そしてポータルは地球の双子、テラに繋がっていた。
テラは500年前の地球とは違いない。テラは500年遅いのだ。
車なんて聞いたことなんてない、まだ馬車をつかっている。テレビや携帯もないそうだ。
俺はポケットにある携帯を取り、電源を繋げようとした・・・携帯が使えなかった。俺はここには住めないと実感した。携帯とかインターネットがなかったらこんな状態であろう。

1時間くらいしてレナのおじいさんの家にたどり着いた。なんだか山姥が住んでいるような家だった。ボロくさいところに村一が住んでいるところだと思ったらぞくっとした。レナは静かにドアを開け、俺を入れさせた。
俺は警戒たっぷりだった。





 
 
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